男性ホルモン(テストステロン)とハゲとの関係

テストステロンとハゲ

男性の脱毛症として最も多いと言われるAGA(男性型脱毛症)の原因には男性ホルモンが関係していると言われています。

男性ホルモンはハゲにどのように関わっているのでしょうか。

男性ホルモンとは?

男性ホルモンには様々なものがありますが、最も分泌量が多い(90%以上を占めている)と言われているのがテストステロンです。一般的に男性ホルモンといえばテストステロンのことです。

テストステロンとは何なのか。

テストステロンは、男性ホルモンの一種で一言で言うと男らしさを高めるホルモンです。男性ホルモンの大半を占めており、最も生理活性が強く男性ホルモンの主な作用の殆どを担っています。

テストステロンは、男性の場合、主に精巣(睾丸)で作られており、女性も男性よりも少量(男性の5~10%)ですが、卵巣や副腎などで作られています。

テストステロンの働き

テストステロンは、ヒゲや体毛の成長を促したり、筋肉や骨格の形成したり、また、男性性器の発育と機能の維持や性欲を高めたりする作用など男性的な体やその機能の形成のほか、やる気やバイタリティを高めるといった精神面にも大きな影響を与える働きをします。

さらに、テストステロンは脳の認知機能にも関与し、決断力や判断力を高めるといわれているほか、幸福感ややる気の元となるドーパミンを産生させる働きもあるとされています。

しかし、テストステロンは、ヒゲや体毛は成長を促して濃くするのですが、髪の毛となると、ちょっと複雑な働きをしてしまいます。

男性ホルモンが多いとハゲるのか

男性ホルモン(テストステロン)が多いとハゲる、というのは正しくもあり、間違いでもあります。

テストステロンと脱毛との関係を調べた実験

男性ホルモン(テストステロン)とハゲとの関係を調べた実験にハミルトンの実験というものがあります。その実験によれば以下のようなことが分かりました。

[実験内容と結果]

1.去勢(睾丸を摘出)された男性はハゲになることはなく、ハゲが進行中の人を去勢するとハゲはそれ以上進行しなかった。

2.ハゲが進行中に去勢され、進行がストップした人にテストステロンを注射すると再びハゲた。

3.元々ハゲていなかった男性は、去勢された後、テストステロンを注射してもハゲなかった。

この結果、テストステロンはハゲの要因の一つではあるが、3の結果からテストステロンがハゲの直接的な要因ではないということがわかります。

つまり、テストステロンと別の要因とあいまってハゲになるということです。この別の要因をあわせもった人がハゲる体質ということです。

テストステロン以外の要因

現在ではその別の要因がある程度判明しています。

一つは、テストステロンが、頭皮の毛乳頭に存在する5αリダクターゼという酵素によってDHTというより強力な男性ホルモンに変換されること、そしてもう一つは産出されたDHTがアンドロゲンレセプターというものと結合すること、です。

この2つの要因が組み合わさって脱毛因子が放出され、薄毛は進行していきます。

AGAの流れ

つまり、テストステロンの分泌量が多いとハゲるのかというとそうとは限らず、
5αリダクターゼの活性度
アンドロゲンレセプターの感受性
によるところが大きいということが言えるのです。

実は、この2つの要素は遺伝で引き継がれると考えられています。

参考:ハゲと遺伝の関係

まとめ

ハミルトンの実験からもわかるようにテストステロンが全く分泌されなければAGAによるハゲは進行しません。DHTが産出されないためです。

しかし、人は誰でも多かれ少なかれテストステロンを分泌しています。

では、テストステロンの分泌が多い人と少ない人ではどちらがハゲになりやすいかというと、これも必ずしもテストステロンの分泌が多い人がハゲになりやすいとは限らないようです。

一説にはテストステロンの分泌が少ない場合は、DHTが生成されやすくなるとする説があり、これは、体内でテストステロンが不足した場合、それを補おうとして5αリダクターゼとの結合がさらに進んでしまうという傾向があるためだと考えられています。

筋トレは男性ホルモンを増加させて薄毛を進行させるという都市伝説もあるようですが、これも正しくはないようです。要は、薄毛対策としては、DHTと5αリダクターゼの働きを抑えることが有効だということです。

近年の育毛剤や育毛サプリメントは、DHTと5αリダクターゼの働きを抑える成分を配合することで脱毛を防止するよう働きかけています。

参考:男性の育毛剤 ランキング

参考:育毛サプリメント ランキング



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