加齢・老化に伴って髪の毛が白くなっていく白髪。男性の場合は、ある程度の年齢を重ねると渋さが増してきますが、女性の場合はいくつになっても黒々とした髪の毛でいたいものです。
ここでは、白髪の予防と対策について解説します。
白髪の予防と対策
白髪の予防
白髪の原因は、毛髪の色を決定するメラニン色素を作っているメラノサイト(色素形成細胞)の機能の低下によるものです。
従って、白髪の予防は、このメラノサイト(色素形成細胞)の機能の低下を予防・改善すれば良いことになります。
メラノサイトの機能の低下は、
・加齢
・病気
・偏食
・乱れた生活習慣
・遺伝
などが主な原因ですので、ストレスをためず、規則正しい生活習慣、バランスのとれた食生活を心がけることが白髪予防の基本です。
遺伝や加齢による白髪は改善するのが困難ですが、その他の原因による場合は、以下のようなことが白髪対策として効果的と考えられています。
白髪対策
白髪対策としては、十分なメラニン色素を髪の毛に送りこむ必要があります。
ストレスや生活習慣・食習慣などで単にメラノサイトが弱っている場合は、メラノサイトを活性化して黒い髪に戻すことが可能だと考えられています。
メラニン色素は、メラノサイト(色素形成細胞)でつくられますが、その時に必要になる物質が「チロシン」と「チロシナーゼ」いう物質です。
血中から運ばれてきた「チロシン」はメラノサイトの「チロシナーゼ」という物質によってメラニン色素に変換されます。
このうち、チロシナーゼはもともと体内に存在しますので、
・チロシンの量を増やし、
・メラノサイトの働きを活発化
すればメラニン色素が造られ、白髪になりにくくなると考えられています。
尚、メラニン色素自体を食事などで増やしたりすることはできません。
チロシンの摂取
チロシンは食事などで摂取することができます。
1日に500mgから2000mgほど摂取するのが望ましいと言われています。
チロシンを多く含む食品の代表はチーズやかつお、まぐろ、大豆、豆腐、バナナ、リンゴなどです。サプリメントでも摂取することができます。
メラノサイトの働きを活発化
カルシウムやミネラルの銅などを摂取することでメラノサイトの働きを活性化することができます。カルシウムは、牛乳やヨーグルト、チーズなど、ミネラルの銅は、魚介類、海藻類、玄米、大豆類などに含まれています。
美白効果が期待できるL-シスチン(L-システイン)という成分は、メラニンをつくるチロシナーゼの活性を抑制する作用があるため、白髪になりやすいという見解もあるようです。
これらのほかにも、規則正しい生活、睡眠、バランスのとれた食生活、ストレスの発散などメラノサイトの機能低下を招く原因を取り除いてやることも重要であることは言うまでもありません。
シャンプーの活用
白髪予防対策としてharu黒髪スカルプ・プロというシャンプーがあります。
haru 黒髪スカルプ・プロシャンプーは、メラノサイトの活性化に働きかけるヘマチンを配合。ヘマチンは白髪の予防や紫外線から髪や頭皮を守る役割もあります。
白髪染めの活用
加齢による白髪は、元の黒髪に戻すことが難しいとされているため、手っ取り早く美容室や市販の白髪染を活用されている方も多いと思います。
但し、一般的な2剤式の白髪染めは頭皮や髪の毛に刺激が強く、髪や頭皮のトラブルの元にもなりかねません。
できれば髪の毛や頭皮に負担をかけずにしっかり染めたいものです。最近では頭皮や髪に負担をかけないトリートメントタイプの白髪染めもあります。