一度白くなった白髪は元の黒い髪に戻せるでしょうか。
白髪は黒髪に戻るのか(白髪は黒い髪になるか)
白髪を改善する研究については殆ど進められていないという事実があります。
その理由は白髪はメラニン色素が抜けて白い色になっているだけで髪自体は健康ですし、特に身体の健康に悪影響を及ぼすものでもなく、必要に応じて染めれば解決できるものだからと考えられています。
研究が進めば新たな白髪対策も発見・発明されると思われます。
私たちの髪の毛は、もともとは色がついていない白色(無色透明)で生まれてきますが、後にメラニンの作用によって色がつけられます。
そのメラニン色素を作っている細胞を色素細胞(メラノサイト)といいますが、加齢や病気、ストレス、服用している薬などにより毛根の代謝が低下してくると、この色素形成細胞(メラノサイト)の能力は落ちてきます。
特にストレスによる活性酸素や血行不良は髪に大きなダメージを与え、年齢に関係なく白髪になるリスクがあります。
また、生活習慣でいえば、喫煙や睡眠不足も要注意です。
喫煙は髪に栄養を運ぶ血管を収縮させ、ビタミンCなどのビタミン類も破壊してしまいます。睡眠不足は、健康な髪の毛の育成に重要な働きがある成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
これらの生活習慣や特定の病気、ストレス、また処方されるお薬などが原因で一時的に白髪になった場合はその生活習慣や病気、ストレスが改善されれば黒髪が蘇る例もあります。
しかし、加齢や遺伝性によって死んでしまった色素細胞(メラノサイト)を蘇らせて白髪の色を黒に戻すことは現時点では困難なようです。
最近では白髪が生えるメカニズムやその原因も解明されてきてますので、近い将来、黒髪再生も期待できると思います。
白髪染めの活用
加齢や遺伝性によって白髪になった場合は、黒髪に戻すのが困難なため即効性のある白髪染めが一般的になってきています。
美容室で行う白髪染めのほか最近は白髪染めシャンプーやトリートメントといった自分で簡単にできる白髪染めも普及してきました。
しかし、白髪染めは使い方を誤ると頭皮トラブルの原因になってしまうので注意が必要です。ヘアカラー剤や白髪染め剤、パーマ液による理容師・美容師の皮膚障害が多いことからもわかるようにこれらは髪や頭皮に強い刺激を与えます。
場合によっては白髪も生えてこない薄毛になる可能性もあります。
頭皮や髪の毛への影響を考えた場合、ヘアカラーやパーマ、白髪染めなどはしないにこしたことはないのですが、使用する場合はできるだけ刺激の少ないものを選択するようにしましょう。
白髪染めに関しても健康な髪を生み出す土壌である頭皮のことも考えて安心、安全な白髪染めを選ぶことが大切です。
最近は頭皮に優しい天然成分を使用したトリートメントタイプの白髪染め商品が多く出てきており、頭皮への負担を限りなく少なくして染めることができるようになってきています。