育毛シャンプーに薄毛を改善する効果は期待できるのか?
多くのサイトで色んな意見が述べられています。ここでは、育毛シャンプーの効果として薄毛改善ができるのか、について当サイトの見解を述べています。
育毛シャンプーを使用して
・薄毛が改善した
・抜け毛が減った
といった口コミも見られれば
・シャンプーで薄毛は改善しない
・シャンプーで発毛はしない
といった解説をしているサイトも見受けられます。
時には、「シャンプーは頭皮環境を改善して抜け毛は減らす効果はあるが、薄毛は改善できない」といった矛盾した解説も見られます。
これでは、消費者も実際どうなのか混乱するだけです。
育毛シャンプーの働き
ご存じの通り、シャンプーには、頭髪や頭皮についている汗やホコリ、汚れやニオイ、皮脂、またワックスなどのスタイリング剤などを落とす役割があります。
育毛シャンプー、スカルプケアシャンプーといったものにはこれらの働きに加えて頭皮環境を整えて育毛を促進するという働きが期待されています。
頭皮環境を整えて育毛促進
育毛シャンプー、スカルプケアシャンプーといったものの効果として多くの人が認めているのが「頭皮環境を整える」というものです。
頭皮環境を整えるとどうなるのか。髪や頭皮に潤いを与え、フケや痒みを抑える、様々な頭皮トラブルから守る、といったところでしょうか。
シャンプーで薄毛は改善しないとするサイトでも「髪や頭皮に潤いを与え、フケや痒みを抑えるだけです」と記載すればいいのですが、必ずと言っていいほど「但し、頭皮環境を整えることで抜け毛の減少が期待できます」と続きます。
「抜け毛の抑制は期待できるけど薄毛は改善しない」とはどういうことか、普通に考えて意味が分かりません。
そもそも「育毛」とは何なのかを考えた場合、その最も大きな要素は「抜け毛を減らすこと」です。抜け毛を減らすことは毛髪の量が増加していくことと等しいことになりますからそれをもって薄毛が改善できる訳です。
ちなみに「発毛」とは、休止して生えていない髪を生やす働きのことをいいます。現在、国内の育毛剤でこの「発毛」効果が認められているのはミノキシジルを配合したリアップだけというのをご存じの方も多いと思います。
シャンプーで薄毛改善は期待できるのか
では、本当に育毛シャンプーに頭皮環境を整えて抜け毛を抑制する効果が期待できるのでしょうか。
当サイトの見解は、育毛シャンプーに抜け毛を抑制する効果が期待できなければ、殆どの育毛剤にもその効果が期待できないというものです。
国内で販売されている市販の育毛剤は、実際はどうなのかというのはともかく、発毛効果が認められているものではなく、抜け毛を減らして育毛を促進する育毛効果が期待できるというものに過ぎません。
つまり、市販の育毛剤も「頭皮環境を整える」ことからはじまり、「血行を促進する」「抜け毛の原因を抑制する」といった成分を配合することで育毛を促進するよう設計されており、それをもって薄毛を改善していく効果が認められているのです。
そして、近年はこれら育毛剤のレベルに配合されている成分が、育毛シャンプーにも配合されるようになってきています。
グリチルリチン酸、センブリエキス、ニンジンエキスといった血流を促進する成分やオウゴンエキス、ヒオウギエキスといったAGAによる抜け毛の原因と言われる5αリダクターゼの活性を抑制する成分、また、毛髪の再生医療でも活用される成長因子を含有するプラセンタ、ミノキシジルとの比較で話題になったキャピキシルやピディオキシジルなどもそうです。
シャンプーはすぐに洗い流すもので、配合してある成分の量も育毛剤より少ないと考えられるところから育毛剤ほどの効果は期待できないにしても効果はゼロと言い切ることはできません。
温浴効果で開いた毛穴の上にヘアパック・泡パックなどで一定時間滞留させることである程度の成分の浸透も期待できます。
育毛シャンプーで薄毛改善効果が全く期待できないと言い切ってしまうのであれば同じような成分を配合している育毛剤も効果は見込めないという理論になってしまいます。
まとめ
このようなことから「育毛シャンプーで薄毛改善効果は期待できる」というのが当サイトの見解です。
そうでなければメーカーが競って開発している育毛シャンプー・スカルプケアシャンプーそのものの存在意義も問われることになります。
少なくとも粗悪なシャンプーを使用していることで頭皮環境が乱れ、抜け毛や薄毛を引き起こしている可能性がある場合は良質な育毛シャンプーに切り替えることで抜け毛の抑制は見込めます。
マイナスをゼロにして抜け毛を減らすというだけでも薄毛を改善する効果が期待できるということです。
さらに、育毛剤レベルに配合されている様々な育毛成分を配合した育毛シャンプーを使い続けることは、程度の差こそあれ、抜け毛の抑制(薄毛改善)に効果が期待できると考えます。