シャンプー・リンス・トリートメントと薄毛・細毛

ここでは、日頃使用するシャンプーやリンス(コンディショナー)、トリートメントと薄毛(細毛)・抜け毛の関係を解説します。

シャンプー・リンス・トリートメントと薄毛・細毛の関係

シャンプー・リンス・トリートメント
意外と知られていないのが、シャンプーやリンス(コンディショナー)・トリートメントと薄毛(細毛)・抜け毛の関係です。

通常、シャンプーやリンス・トリートメントには、界面活性剤と呼ばれる洗浄成分が配合されています。

この洗浄成分(界面活性剤)は、一般的なシャンプーに配合されている成分では、水(約60%)に次いで多い成分でシャンプー全体の約30%程度を占めていると言われています。

シャンプー剤の成分構成

界面活性剤は、 泡立ちを良くしたり、頭皮や髪の毛の埃や皮脂汚れを取ったり、また髪をなめらかにしたり柔軟性を持たせる働きを持っていますが、逆に、頭皮に成分が残留し、頭皮トラブルを起こしたり、髪の毛をつくるタンパク質を奪ったりして枝毛や髪の毛が細くなる原因にもなりかねませんので注意が必要です。

界面活性剤は、2つの物質の境界面に働きかけ、その性質を変えていきます。

例えば、水と油をひとつの入れ物に入れると、はっきりと2つの層に分かれます。ところが、この中に界面活性剤を入れてかき混ぜると水と油は混ざりあいます。

界面活性剤は、実生活において色々なものに使われています。シャンプーのほか、洗濯用洗剤・食器用洗剤、石鹸や歯磨き粉などにも使われています。

洗剤が泡立つのは一つには界面活性剤があるからで、泡立つことによって泡の中に汚れや油脂を吸着させて洗い流すことが出来るようになっています。

界面活性剤 には、実にさまざまな種類と用途がありますが、頭髪に影響するシャンプーやリンスなどに絞って考えていくと大きく分けて天然系界面活性剤を使用したアミノ酸系・石鹸系と、もう一つは石油系界面活性剤を使用した石油系や高級アルコール系があります(界面活性剤の詳細)。

界面活性剤
天然系(合成)界面活性剤 石油系(合成)界面活性剤
アミノ酸系・石鹸系 石油系や高級アルコール系
頭皮に良いとされる 頭皮に悪いとされる

シャンプー

石鹸やシャンプーなどには、天然系の界面活性剤を使用しているほうが安全と言えます。

石油系界面活性剤は、石油系の原料から精製されることが殆どのため大抵は香料やコーティング剤も配合されています。そのため頭皮や髪の毛へのダメージは大きくなります。

石油系の界面活性剤は、現在では化粧品やシャンプーに利用されることはほぼ無いと思われますが、高級アルコール系のもは、ドラッグストアやスーパーなどで安価で大量に販売されています。

高級アルコール系の界面活性剤は、頭皮に残留しやすく、頭皮の肌荒れや痒み、湿疹などの原因となることがありますで、適切な頭皮のケアを心がけるのであれば、可能な限り天然系の界面活性剤を使用しているアミノ酸系シャンプーを選んだ方が良いでしょう。

髪の毛を大事にするのであれば、また、育毛を実践するのであれば、まず成分表示をしっかりと確認して、出来るだけ石油系や高級アルコール系などの界面活性剤を避けるのが望ましいと言えます。

シャンプーは、毎日のように使用するものですので頭皮に悪影響を及ぼす恐れのある物を使用し続けていれば少なからずダメージは蓄積されていきます。

ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどが高級アルコール系の界面活性剤としてよく使用されています。成分表にこの名前を発見したら注意が必要です。

尚、ラウレス-4カルボン酸、とかラウレス-5カルボン酸などという名前が似た煩わしい成分を見かけますが、こちらは問題ありません。刺激は低く安全性が高い成分です。

ポイントとしては、「硫酸」という文字が見えたら要注意です。気になるシャンプーで硫酸という文字が発見できたら調べてみるのもいいでしょう。

多少値段が高くとも天然由来の成分を使用しているシャンプーを選んだ方が、結果としては抜け毛予防にもつながります。

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リンスやコンディショナー、トリートメント

リンスやコンディショナー、トリートメントなどには、髪の毛や頭皮に油分を補い、髪表面をコーティングして髪を保護し、しっとりなめらかにし髪の毛にツヤを出したり、櫛通りを良くする成分、その他に保湿効果を高めたり痛んだ髪を内部から補修したりする成分が含まれています。

髪の毛自体には良い部分もありますが、頭皮に残留する可能性があるため、薄毛・細毛対策を考えた場合は必ずしも良いとは言えません。

頭皮のことを考えればできれば使用しない方が望ましいといえます。

リンスやコンディショナー、トリートメントを使う場合は、できるだけ頭皮に付着しない使い方をしましょう。頭皮にそれらの成分が付着することで頭皮の育毛環境は悪化していきます。

リンスやトリートメント、コンディショナーを使用した後は、頭皮に残留しないよう、しっかり洗い流すことが大切です。

尚、最近は頭皮のことも考えた商品が開発されていますので使用する場合はこれらのことを確認して選びましょう。