髪のことQ&A

Q.いつも同じ場所で髪を分けるとその分け目は薄くなりますか?

A.分け目は髪が自然に伸びる方向に反して癖をつけるという事になり、常に毛根に負荷をかけている状態になります。また、紫外線のダメージも受けやすくなります。従って、その部分が薄くなる確率は高くなると考えられます。
髪を分けている方はときどき分け目を変えてみるとか毛根に強い負荷のかからない分け目をつけるよう工夫してみる必要があります。
またこのような考えから推測すると、手櫛で髪をかきあげたり分けたりする動作を必要以上に繰り返すことは毛根に負荷をかけている状態になりますのでその部分が薄くなる確率は高くなると思われます。

Q.白髪は抜くと増えますか?

A.白髪とは、加齢や病気、ストレスなどにより毛根の代謝が低下し色素細胞(メラノサイト:色を決定するるメラニン色素を作る細胞)の能力が衰え、メラニン色素が作られなくなり毛髪の色素が薄くなり、光を反射して白く見えるようになった状態のことです。1本の白髪を抜いたばかりにほかの髪に伝染して白髪の本数そのものが増えていくという事はないと考えられています。むしろ、無理に白髪を抜いたばかりに毛根にダメージを与え、そこから毛が生えてこなくなってしまう場合もありますので注意が必要です。
白髪は毛根の新陳代謝の低下などに原因があると考えられていますのでときどき頭皮のマッサージをしたりして適度な刺激を与えることによって進行を遅らせることができると考えられています。

Q.白髪はもとの黒い髪に戻りますか?

A.毛髪の色を決定しているものをメラニン色素といいます。そのメラニン色素を作っている細胞を色素細胞(メラノサイト)といいますが、加齢や病気、ストレスなどにより毛根の代謝が低下してくるとこの色素細胞(メラノサイト)の能力は落ちていきます。
特定の病気やストレスが原因で白髪になった場合はその病気やストレスが治れば黒髪が蘇る例もありますが、死んでしまった色素細胞(メラノサイト)を蘇らせるのは現時点では困難なようです。加齢や遺伝性の場合、通常の白髪は色素細胞(メラノサイト)が弱ってやがて死んでいきますのでそういう意味では白髪の色を黒に戻すことは難しいということになります。またこの色素細胞(メラノサイト)の寿命には、遺伝的要素が強く関与することが分かりはじめています。最近では白髪発生のメカニズムも解明されてきてますので、近い将来、黒髪再生も期待できると思われます。

Q.帽子をかぶると、薄毛・抜け毛になりやすい?

A.職業的に帽子を被っている方が特に薄毛が多いかというとそうとはいえませんが、髪の成長などに必要な栄養素を運ぶ頭皮の毛細血管は非常にデリケートなものですのでサイズの小さい帽子を長時間かぶっていると毛細血管が圧迫されることになり、血行が悪くなり、抜け毛・薄毛の原因になることは考えられます。帽子の淵にそって髪が薄くなっているような方は帽子のサイズ(締めつけ)に注意しましょう。また、帽子の中が蒸れてしまうことも頭皮や髪の毛の健康には良くないようです。 但し、適度なサイズの帽子は頭皮に悪影響を与える紫外線を防ぐために、かえって薄毛・抜け毛・白髪対策にもなるとも考えられています。

Q.髪の毛が細いと、薄毛・抜け毛になりやすい?

A.髪の毛の太さは、薄毛・抜け毛とは関係はありません。
髪の太さは遺伝や環境によるもので、あくまで個人差にすぎません。但し、本来は太かった髪が徐々に細く弱々しくなってきている場合は、加齢やストレスなどによるものもありますが、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性の男性型脱毛症)などを疑ってみる必要があります。AGAやFAGAを発症してしまうと、生活習慣や食習慣の改善だけでは復活が困難ですので、できるだけ早い段階で育毛剤育毛サプリメントなどでAGA・FAGA対策を講じることが必要です。

Q.髪の毛が細いのは遺伝?

A.髪の毛の太さ、白髪、AGAになりやすい体質(薄毛・ハゲ)などは遺伝と深い関係があると言われています。そして生まれ持った髪の太さは、その後急激に太くなることはあまりないと考えられています。髪の毛が細い人は、ワックスやボリュームアップシャンプーなどで髪の太さを補うことができますが、これらの商品には注意が必要です。市販の安価な物は、頭皮のことを考えて作られたものが少なく、かえって抜け毛や薄毛の原因となってしまうことがります。育毛という視点から見ると、できればワックスやヘアクリームなどの使用は避け。良質な成分で配合されたボリュームアップシャンプーなどを使用されるとおすすめします。

Q.シャンプーで髪は生えてくるの?

A.シャンプーは使ってすぐに洗い流すものですので、育毛剤や育毛サプリメントなどと比較すると育毛効果という面ではこれらに劣りますが、効果が期待できないかというとそうではありません。近年の良質なシャンプーには、育毛剤の成分と同じ成分を配合しているものも多く出てきており、シャンプーの度に微量ですが頭皮内に浸透することにより育毛効果を実証しているものもあります。特に頭皮や毛穴の汚れを洗い流し、天然の育毛成分で頭皮環境を整えるというのは育毛を考えると非常に大切なことです。質のいいシャンプーで頭皮環境は改善し、抜け毛が減るという口コミは多数あります。抜け毛が減るというのは、髪が生えてくるのに等しいと解釈することができます。女性用の育毛シャンプーでは、ホルモンバランスにアプローチしたもの、男性用の育毛シャンプーでは、AGA対策にアプローチしたものが増えてきています。

Q.リンス・トリートメント、コンディショナーって何が違うの?

A.一般的には、リンスは、毛髪の内部には作用せず、髪の表面を油分でカバーし、髪の水分の蒸発をおさえたりシャンプー後の髪のきしみを防いで、手ざわりをよくしたりするものです。

トリートメントは、リンスと同じ効果がありますが、タンパク質成分が毛髪の内部にまで浸透できるので、ダメージ部分に栄養を補給する事ができるものです。
コンディショナーは、リンスとトリートメントの中間的な存在ですが、リンスと同義として区別していない商品も増えてきました。
リンス・トリートメント、コンディショナーの定義については、統一されているわけではありませんので商品の表示などでその製品の特徴を確かめてから選ぶことになります。

Q.整髪料をつけると、薄毛・細毛・抜け毛になりやすい?

A.整髪料の多くには界面活性剤と呼ばれる成分を含んでおり、この成分は、髪をなめらかにしたり柔軟性を持たせる働きを持っていますが、逆に、頭皮にダメージを与え、枝毛や髪の毛が細くなる原因にもなります。整髪料を使えば使うほど髪自体にダメージがかかり毛は細く、薄毛になり毛質は悪化します。残念ながら整髪料は、薄毛・細毛の配慮はあまりしていないのです。

また、頭皮に整髪料がべったりと付着するような使い方は、毛根の働きを弱めて、薄毛・抜け毛の原因となります。頭皮に整髪料がべったりと付着しないまでも髪の毛にホコリが付着しやすくなり、それが頭皮にたまることで毛根の働きを弱めてしまう場合があります。また、配合成分が毛内の内部に浸透してダーメージを与えるため白髪にもなりやすくなるリスクもあります。

整髪料に含まれているコーティング剤はシャンプーをしてもなかなか落ちません。整髪料を使用した日は、頭皮に付着した油やホコリ・汚れをきれいに落とすように、しっかりと適切なシャンプーをします。

整髪料には、頭皮のことを考慮したものがあまりないため、薄毛・細毛・抜け毛を改善しようとする方は、整髪料は使わないほうがいいと言えます。

Q.パーマや白髪染めは薄毛・細毛・抜け毛になりやすい?

A.パーマや白髪染めは髪や頭皮への刺激が強く頭皮にはマイナスですので育毛を考えた場合は避けた方が良いと言えます。特に白髪染めやヘアカラーは、使用する液剤がキューティクルを開き、脱色したり発色したりと髪や頭皮に大きなストレス(ダメージ)を与え、場合によって酸化染毛料の成分でアレルギー突如アレルギーを引き起こす原因となる場合がありますので注意が必要です。

最近では、髪や頭皮に優しい刺激の低いトリートメントタイプの白髪染めも販売されていますので、そいうものを使用するのも良いでしょう。

Q.リンス・トリートメントをつけると、薄毛・細毛・抜け毛になりやすい?

A.意外としられていないのがリンス・トリートメントと薄毛・抜け毛の関係です。シャンプーもそうですが、リンス・トリートメントにも界面活性剤と呼ばれる成分を含んでおり、この成分は、髪をなめらかにしたり柔軟性を持たせる働きを持っていますが、逆に、頭皮にダメージを与え、枝毛や髪の毛が細くなる原因にもなります。

リンスやトリートメントには、髪の毛や頭皮に油分を補い、しっとりなめらかにし、髪の毛にツヤを出す成分や髪の毛を保護し櫛通りを良くする成分、その他に保湿効果を高めたり痛んだ髪を内部から補修し、髪表面をコーティングして髪を保護する成分などが含まれており、髪自体にはよくても頭皮(薄毛・細毛対策)にはいいとは限りません。

このような理由から、リンスやトリートメントを使う場合は、頭皮に付着しない使い方をしましょう。頭皮にそれらの成分が付着することで頭皮の育毛環境は悪化していきます。薄毛・細毛・抜け毛を改善しようとする方は、リンスやトリートメントは使わないほうがいいと言えます。

Q.季節の変わり目は抜け毛が多い?

A.一年を通して秋口に抜け毛の割合が多いのは事実です。夏の終わりから秋に抜け毛が多い理由は、夏の影響で内蔵や身体の各機能が低下していたり紫外線のダメージが徐々に出始める時期にあたるからです。

Q.肩がこると薄毛・抜け毛に影響しますか?

A.薄毛・抜け毛の原因の一つである頭皮の血行不良は肩こりも関係している場合があると考えられています。肩の筋肉が凝ると、頭部へ流れる血液も減少し、頭皮の血流が減少してしまいます。これにより必要十分な栄養分や酸素などが髪に行き届かなくなるため育毛環境を悪化させると考えられています。育毛環境を悪化させる要素は、なるべく早いうちに改善させておきたいものです。肩こりが改善されると、抜け毛も減少するかもしれません。

Q.ノンシリコンシャンプーは頭皮に良くないのでしょうか?

A.最近、ノンシリコンシャンプーというものをよく耳にします。
シリコンとはシャンプーに含まれる成分のひとつでキューティクルに付着して髪の毛をコーティングするコーティング剤のことです。シリコンは、髪の毛をコーティングすることで見た目の艶や手触りなどをよくする効果があります。

ノンシリコン派は、「シリコンは地肌の毛穴に詰まる」「シリコンはパーマ・ヘアカラーに悪影響を与える」「シリコンは有効成分の浸透を妨げる」などのトラブルが発生しやすいと指摘し、ノンシリコンは髪や地肌にやさしいと主張しますが、シリコン入りシャンプーなどを販売している大手メーカーは「シリコン入りでも問題はない」「シリコン配合有無によるパーマ・ヘアカラーの効果の違いは見られない」と主張しています。

現時点でシリコンが髪や頭皮に悪影響を与えるという説は根拠が薄く、ノンシリコンシャンプーは頭皮に良くないと断定することはできないようです。