界面活性剤とは

界面活性剤

ここでは、シャンプーや洗濯用洗剤などに配合されている界面活性剤の種類や特徴・役割を解説します。

界面活性剤とは

界面活性剤は、 実生活において色々な物に使われています。

例えば、洗濯用洗剤、食器用洗剤、石鹸、歯磨き粉、シャンプー、リンスやトリートメントなどのほか、マヨネーズやマーガリン、アイスクリームなどの食品にも使われています。

界面活性剤は、2つの物質の境界面に働きかけ、その性質を変えていきます。

例えば、水と油のように混じり合わないものを乳化作用で混ぜ合わせる働きがあり、汚れを落とす洗浄の働きや泡立ちを良くしたりする働きがあります。

洗剤や石鹸、シャンプーなどが泡立つのは、一つには界面活性剤があるからで、泡立つことによって泡の中に汚れや油脂を吸着させて洗い流すことが出来るようになっています。

シャンプー選びに重要な界面活性剤

シャンプーに配合されている成分は、一般的に、
60%が水
30%が界面活性剤
残りがその他の成分
で構成されています。

勿論、配合量はシャンプーによってマチマチですが、一般的に界面活性剤は水の次に多い成分でシャンプー全体の約30%程度を占めていますので、シャンプーというものを評価する場合、極めて重要な成分となります。

界面活性剤は、実にさまざまな種類と用途がありますが、頭髪に影響するシャンプーやリンスなどに絞って考えていくと大きく分けて
天然系合成界面活性剤を主原料にしたアミノ酸系や石鹸系と 、
石油系合成界面活性剤を主原料にした石油系や高級アルコール系があります。

合成界面活性剤
天然系合成界面活性剤 石油系合成界面活性剤
アミノ酸系 石鹸系 石油系・高級アルコール系
頭皮に良いとされる 頭皮に悪いとされる

 

石油系・高級アルコール系界面活性剤

スーパーやドラッグストアなどで安価(概ね1,000円以下)で大量に販売されているものの殆どがこの石油系・高級アルコ-ル系界面活性剤を配合しています。

石油系や高級アルコール系は、石油系の原料から精製されることが殆どのため、大抵は香料やコーティング剤も配合されており、頭皮や髪の毛へのダメージは大きくなります。

また、洗浄力が強いため、頭皮に必要な皮脂を必要以上に取り過ぎてしまう傾向があります。

皮脂はベタツキや頭皮臭の原因ともなるため、悪者扱いされがちですが、汗と混ざって皮膚の表面を覆う皮脂膜を作り、セラミドや天然保湿因子とともに頭皮のバリア機能を果たし、細菌やウィルス、紫外線などの外部の刺激から皮膚や毛髪を保護したり、頭皮内の水分を保持する働きがあります。

皮脂膜

この皮脂を取りすぎることは育毛にもマイナスということで近年のスカルプシャンプー、育毛シャンプーといったものへの配合は敬遠されています。

また、高級アルコール系の界面活性剤は、肌に残留しやすく、肌荒れなどの原因になる場合もありますので、適切な頭皮のケアを心がけるのであれば、可能な限り天然系の界面活性剤を使用しているアミノ酸系シャンプーを選びましょう。

アミノ酸系界面活性剤

アミノ酸系シャンプーは、アミノ酸成分を洗浄成分の原料としたシャンプーです。シャンプーなどを選ぶ場合、自然由来のもので作られたアミノ系の界面活性剤のほうが安全と言えます。

原料費が高く、販売価格が少し高くなりますが、頭皮に優しく(刺激性が少なく)洗浄力も控えめなので皮脂を取り過ぎるということもありません。

昨今の育毛シャンプー、スカルプシャンプーといったものの殆どがアミノ酸系洗浄成分を使用しています。

石鹸系界面活性剤

石鹸は古くから使われてきた歴史があり、動植物の油(油脂、脂肪酸)が原料となっているものが多く、アレルギーなどを起こすリスクも低く環境にも人体にも優しいため顔や体など全身に安心して使うことができます。

石鹸系は、高級アルコール系と同様、洗浄力が強くアルカリ性で髪に対するダメージもあります。

石鹸カスが派生するため洗い上がりがゴワつくのも特徴です。石鹸カスを放っておくとカビや雑菌の温床になるので入念にすすぎをするよう心がけましょう。

注意点

天然由来成分のシャンプーでも界面活性剤は使用されていますが、殆どがアミノ酸系などの天然系界面活性剤を使用していますので頭皮や髪の毛のケアに使っても悪影響はありません。

但し、アミノ酸シャンプーといっても石油系の界面活性剤を使用しているシャンプーも見受けられますので注意が必要です。一つの目安として以下のような成分が含有されていないかどうかのチェックが有効です。「硫酸」の文字があれば注意が必要です。

※ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、スルホン酸Naラウリル硫酸カリウム、パレスー3硫酸Na、パレスー3硫酸アンモニウム、アルキル硫酸など

石油系合成界面活性剤は頭皮への浸透力が高く、体内に残留し年月をかけて蓄積されます。このような有害物質が含まれる製品を毎日使い続けることは、育毛には非常にマイナスであることは言うまでもありません。

髪の毛を大事にするのであれば、まず成分表示をしっかりと確認して、出来るだけ石油系合成界面活性剤を避けるのが望ましいと言えます。

毎日のように使用するものですから、頭皮に悪影響を及ぼす恐れのある物を使用し続けていればダメージは蓄積されていきます。多少お値段が高くとも天然系(合成)界面活性剤を使用しているシャンプーを選んだ方が、結果としては抜け毛予防にもつながります。

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