AGA遺伝子検査の方法とその信憑性

AGA遺伝子検査とその信憑性

近年、遺伝子検査というものをよく耳にするようになりました。

実はAGA(男性型脱毛症)による薄毛リスクも遺伝子検査でその傾向を知ることができると言われています。

ここでは、AGA遺伝子検査の概要とその信憑性について解説しています。

遺伝子検査とは?

遺伝子検査とは、DNAの情報を読み取り、様々な病気のリスクや体質などを遺伝的傾向で知る検査です。

遺伝子検査では、自分の体質や病気などのリスクを正確に知ることができる究極の検査と勘違いしている人がいますが、それは大きな間違い。あくまでも統計と照らし合わせることで傾向を知ることができる検査です。

そして、遺伝と深い関わりの深いAGA(男性型脱毛症)による薄毛のリスクもAGA遺伝子検査で知ることができると言われています。

尚、遺伝子情報は、一生を通して変化しないと考えられているため、1度の検査は一生ものと言うことができます。

AGA遺伝子検査の方法

AGA遺伝子検査に限らず、殆どの遺伝子検査は、概ね以下の要領で行われます。

検査は、専門のクリニックでも行えますが、わざわざクリニックや検査機関に出向く必要はなく、検査キットを郵送してもらい、唾液の採取や綿棒でほほの内側を擦って細胞を採取して返送する方法などが一般的です。

検査キットはamazonや一部のドラッグストアなどでも販売されています。

ネットで検査キットを申し込むと数日で検査キットが送られてきます。

検査キットには、検査申込同意書や説明書などが同封されていますので、必ず目を通し、必要な場合は、署名や捺印を行います。

ほほの粘膜の採取して返送

検査の方法は送付されてきた検査キットに説明書が同封されています。

多くの場合は唾液やほほの内側の粘膜を採取しますので、ほほの内側の粘膜を採取する方法で簡単に説明します。

ほほの内側の粘膜を採取する前は、口の中をよくすすぎ、検査キット内の綿棒などをほほの内側に強く押し当てて擦り取って口内の細胞を採取します。

採取後は、それを保管・保護するケースに入れます。

AGA遺伝子検査キット

採取後は、日にちをおかず、キットに同梱されている返信用封筒に検査申込同意書と採取した唾液ケースなどを入れて速やかに返送します。

一般的に送料は無料です。

専門の検査機関で遺伝子検査が行われます。

検査結果

検査機関でマチマチですが、検査結果は、検査キットを送って2週間から4週間ほどで届きます。

中には、WEB上でパスワードなどを入力して確認できるようにしているものもあります。

あなたはAGAです、AGAではありませんといった断定的な結果ではなく、AGAのリスクが高い(AGAになりやすい)、低い(AGAになるリスクが低い)といった診断結果が送られてきます。

検査する機関によって検査項目、検査方法が違うため、異なる結果が出る可能性もあります。

AGA遺伝子検査の費用

クリニックで検査する場合は2万円前後で行うところが多いようです。ちなみにクリニックでは血液検査や生え際と頭頂部の髪の毛を数本抜毛して検査を行うところもあります。

自宅で検査キットを利用して行う場合の検査キットは、1万円~2万円のものが多いようです。

AGA遺伝子検査の信憑性

AGAの発症リスクを検査する遺伝子検査では、検査機関にもよりますが、アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の感受性を調べるようです。

アンドロゲンレセプターは、DHTと結合することで脱毛シグナルを活性化させるタンパク質です。このアンドロゲンレセプターには、特定の塩基配列(CAGとGGC)が繰り返し存在する領域があることがわかっており、そのリピート回数の長短でAGAのリスクが判定されます。

しかし、この検査方法による検査結果には信憑性がないとする医師や専門家もいます。実際、この検査を受けた人の口コミでも検査結果に疑問を持つ人が多いところをみると信憑性は疑わしいと考えるのが妥当かもしれません。

一方で、CAGのリピート数とフィナステリドを使った場合の効果には相関関係があるという報告はあります。

まとめ

AGA(男性型脱毛症)による薄毛リスクを検査するAGA遺伝子検査がありますが、その信憑性を否定する専門家の声もあります。

但し、CAGのリピート数とフィナステリドには相関関係があるようですので、フィナステリドを使用した方が良いかどうかの判断のためにAGA遺伝子検査を受けることは有効と言えるかもしれません。

また、遺伝子検査の結果、AGAのリスクが高いからといって必ずAGAを発症するという訳ではなく、逆にAGAのリスクが低いからといってAGAを発症しないとも限りません。

AGA遺伝子検査を受ける場合はこれらのことに留意して受けるべきです。疑問点等があれば検査する医師などに確認することをおすすめします。

参考:育毛剤選びのポイント